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2003 年 5 月 のアーカイブ

太陽にほえろ(携帯電話妨害事件発生!の巻)



昨日、自分の直観力と洞察力の鋭さに
我ながら驚くべき事件が起こった。

— PM 8:45 —
仕事は順調に進んでいた。
ふと気づくと定時を数時間オーバーしていたので
すみやかに退社。

— PM 9:00 —
駅に着くとタイミングよく電車がホームに滑り込んできた。
小さな幸運に、小さくガッツポーズ。

— PM 9:05 —
目的の駅に到着。
電車を乗り換える為、隣のホームへ。
この時間になると、それほど混んでいない。
すんなり座席に座ることが出来た。

— PM 9:08 —
電車の中。
友人にメールを送信しようとするが、圏外。

(おかしい....。)

いつもこの電車でメールを送受信しているが
圏外になったことは一度もなかった。

— PM 9:10 —
次の駅に到着し数人の乗客が乗り込む。
携帯電話を操作しながら電車に乗り込んできたOLが
アンテナを伸ばしている。

(ん?やはり圏外なのか)

— PM 9:11 —
周りを見渡すと、携帯電話を操作している人は
皆アンテナを伸ばしたり縮めたりしている。
どうやら皆圏外になっているようだ。

— PM 9:12 —
あまりの不自然さに、俺の鋭い直感が働いた。

(この電車の中に携帯電話妨害機を使ってる奴がいる!)

※ 携帯電話妨害機とは、その装置を稼動させることで
※ 半径数メートルの範囲で携帯電話が使用できなくなるというもので
※ 最近はドンキホーテ等でも売っている

周りの人は、圏外になっている為、携帯電話の操作をやめている。

— PM 9:13 —
誰一人携帯電話を操作する人がいなくなったが、あえて俺は操作を続けた。
俺の携帯は、通信時に背面の「I」のマークが点滅するようになっていて
メールの送受信をしてるかどうかは一目でわかるようになっている。
「I」のマークの点滅の仕方や色は任意に設定出来るようになっていて
設定画面で操作をしている間は「I」のマークは常に点滅している。
それを利用して、あたかもメールの送受信をしているかのように見せかけた。

何故そんなことをしたか.....。

それは....
犯人(携帯電話妨害機を使ってる奴)は、かならずこの車両に乗っている。
そして、携帯電話妨害機の効果をうかがっているはずだ。

(犯人は自己満足の田舎者に違いない...)

携帯電話妨害機を稼動しているにも関わらず、いつまでもメールの送受信を
している奴がいたら、犯人は予想に反する奴を見て気になり観察を
はじめるだろう。

— PM 9:15 —
電車が次の駅で停車し、数名の乗客が乗り込んできた。

ここでトラブル発生!

なんと、俺の目の前に乗客が立ってしまい、周りが観察できない...

(このままでは犯人が誰かわからなくなってしまう!)

俺は、あせった....

(今までの捜査が全て無駄に終わってしまうのか!!)

俺のあせりとは裏腹に、俺の前に立った乗客は鼻毛を抜いていた

(あんた気を抜きすぎ....)

— PM 9:16 —
もうこのまま、この事件はお蔵入りになるのかとあきらめ掛けていた瞬間!!

犯人は動いた!!

そう!おれが周りを観察できないということは、同時に犯人もおれを
観察できなくなってしまったということだ。
犯人は、おれの偽メール送受信(おとり捜査)にまんまと引っかかり、
俺の前に立っている乗客をよけるようにして俺の方を覗き込んだ!!

— PM 9:17 —
犯人発見!!!!!!!!!!!!!!
地道なおとり捜査のかいあって、犯人を割り出すことが出来た。
犯人は17、8の女の子だ...

(お、女!?え!?女の子?)

おれは脱力感に襲われた...

(あんな女の子が携帯電話妨害機なんか使うわけないよなぁ....)

— PM 9:19 —
捜査の行く末に陰りが見えたころ、電車はまた駅に到着した...

そこで事件は急展開!!!!

さっきまで俺の前に乗客が立っていたので気がつかなかったが、
俺を覗き込んだ女の子の隣には、いかにも地方から出てきたような
チェケラッチョな田舎男が、だらしなく座っていて、女の子はその男と
腕を組んで座っているではないか!!!

(主犯は奴だな....)

その男は視線を隠すかのように色の濃いサングラスをかけていた

(なんだそのサングラス、そんなの何処で売ってんだよ)

目元は見えないが、明らかにこっちを見ている....

— PM 9:20 —
俺は犯人たちにとどめを刺すために、次の作戦に出た。
俺の携帯は横の部分にボタンがついていて、そのボタンを
押すと時刻を音声で伝えてくれる。
その際に背面の「I」のマークも点滅する、それを利用して
一度寝たふりをして、そのボタンを押し、あたかもメールが
来たかのように装う作戦(おとり捜査SP)だ。

早速寝たふり。
すぐさまボタンを押し、
「ち、またメールかよ。しつこいなぁ...」
と、わざと小声で言ってみたりした。

今度は男の方もじっと俺の携帯を見ている...

(かかったな...)

男はポケットから携帯電話妨害機を取り出し、スイッチの確認をし
またすぐにポケットにしまった。

(PM 9:20、犯人検挙....)

今までの苦労が一瞬で吹き飛ぶ瞬間だ....。

— PM 9:23 —
電車が東京駅についた。
犯人は、東京で降りた。
犯人が電車を降りてすぐ、電波はバリ3になった。
犯人が奴らであったことは明白だ。

— PM 9:25 —
事件が解決したので、俺は犯人たちの分析をおこなった。

・犯人たちは何処から来たのか?
  これは東北方面で間違いない。恐らく新幹線で東京見物に来たのだろう。
  ちょっと厚着だった事から、結構北の方だということが推測できる。

・犯人は何故、携帯電話妨害機を使用したのか?
  恐らく、東京に初めて来て、渋谷に向かったのだろう。
  そしてマックで新商品の豆腐バーガーを食べたり、ダーツをやったりして
  最終的にハンズにいったと推測できる。そして盗聴器や盗撮カメラのある
  コーナーで携帯電話妨害機を発見し、即買いしたに違いない。
  なぜなら田舎では人が密集するところが少ないのと、そもそも圏外なので
  携帯電話妨害機なんか売っていないのである。
  犯人は「これは出たばっかりの商品だ」と勝手に思っているのだろうが
  そんなものは1年も前から売っていた。その事には気づいていないはずである。
  調子に乗って買って使ってみた犯人だが、地元に帰って初めてその機械が
  田舎では何の役にも立たないことに気づくのだろう。哀れな奴だ。

こうして、ジーパン刑事(でか)事、おれは難解な事件を見事に
解決した。
我ながら見事な直観力と洞察力に惚れ惚れした。

みんなも悪いことはしないようにね。
悪いことしたらジーパン刑事が逮捕しちゃうぞぉ!

PS:写真は携帯電話妨害機「PH-2000」です。

以上

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